男子チームの仲間には、
すごく真剣な顔で
「それは大役だね」
と言われたりもしました。
それ以外にも、他の仲間から
「女がやってる試合は、
女が応援しないと
格好悪いよね」
「今からいっぱい勉強しなさい」
とも言われました。
だから、最初は、
すごく勉強しました。
女子の試合のＤＶＤ持ってる人に
貸してもらったりもして。

当初はそんなに重大なことだと
捉えてなかったんです。
そうしたら、取材をされたりとか、
名刺をくれる人が出てきたりして。

誰もサポーターには注目しないと
思い込んでいましたので、
そういうことがあってから
「片足突っ込んじゃったな」
という気持ちになりました。

「そんなに大きいことなの？」
と思ったのが、
男子チームの
マッチデープログラム（情報誌）に
「サポーターの意気込み」
という記事が写真つきで
載ったんです。

「周りは相当大きいこと
だと思ってるんだ」
と思ってかなりプレッシャーでした。

周りの反応が、
自分が思っていたより
大きかったんですね。

そうなんです。
周りの反応をみて、
緊張感を与えられた感じです。

自分の変化でいうと、
それまでは応援を「本能」で
やっていたんです。
最初の１コールを
人がだしてくれるから。

今度は自分が
やらなきゃいけないから
相当アタマで、試合を
みるようになりました。

ちょっと心配性になったかも？
と思いますが、反面、
「これやったらどうしよう」
と思う暇もなくなりました。

ずっと絶え間なく、
何かが起きてるん
ですもんね。

何かあったらどうしよう
と思って、足元の水すら
飲めなかったりとか（笑）。

ただ、焦り気味に
ならないようには
気をつけています。

自分が間違えたら、
何かとんでもないことが
起こるかもしれない
というプレッシャーも
ありますし、試合中の
過ごし方が変わりました。

リーダーですからね。

負けたりしたら
自分のせいだと
思ったりとか。
おこがましいですけどね。

でも、もしあそこで
盛り上げることができたら、
流れが変わったのかな、
と思ったりとか。

今年になってから
まだ１回しか負けたことが
ないからわかりませんが。

だから負けてばかりいる
チームのコールリーダーって
本当につらいと思います。


気をつけていることは、
「何かあったら最初に自分が
立ち直らなきゃいけない」
ということですね。

コールリーダーは結局
誰かに着いてきてもらう
役目なんです。

私がだしたものに、
みんなが着いてきてくれるので、
むしろ、みんなの力を預っている
という感じです。

みんなの気持ちを
預るコールなので、
必ず説明できるコールを
出すように心がけています。

理由もなくコールを
出すことはしません。
今こうだから、こういうコール、
というように。

訊かれたら
「こう思ったから」
と必ず答えられます。