仏像は修理しなきゃなんない、
職人には仕事を出さなきゃなんない。

それをまとめて
お寺に納めなければいけないから。

もう、上達せざるえない。
いろんなことが。

そういうこと。

役所との二束の草鞋を履いてたら
出来ないからね。

この仕事に打ち込まなきゃ
できないことだから。

そうですよね、
それは仏様のお導きですね。

へーそんな事があったんですか。

その当時で一千万円の仕事だったよ。

それで、石油パニックがあったでしょ。
49年に。

だから、相手も、
「いくらか
値上げしなきゃいけねぇんじゃねぇか？」
って言ってたけど、

「受けた以上は、
それでやりますから、結構です。」
って言って値上げしなかったけど。

そういうとこありますよね。

西山さんはそういう粋っていうか、
かっこよくやっちゃうところが(笑)

その辺はね、職人の心意気なんだよ、
それこそ職人である証拠なんだよ。

それがないと、
この仕事をやるのに、
ただの銭・金だけじゃできないとこある。

そういうのを感じるから
またオレなんかも、
ついつい寄っちゃうし。

ありがとうございます。

オレは以前に、
うちの事務所の神棚をお願いして、

その後も何かと
お盆のちょうちんの調子悪くなりゃ
全部お世話になって。

しまいにはね、仲間が、
「西山さんの店、紹介してくれ！」って(笑)

ありがたいです。

いやいや、ホントに
そいうところに惹かれてきてるんだろうな。

って、自分でも思いますよね。

だから、
偉そうなこと言うわけじゃないけど、

商売というのは、
自分も売らないと。

自分も商品の一部なんだよ。

何事においてもそうなんだけど、

その商品の一部として自分を売り、
その中でまた商品を売る。

自分も商品の一部だと思って、

「我この道しか無し」
という事でやってきてるから。

この商売一途に、
それと自分の心意気である・・・


金だけでは、
オレ、仕事やらないよって、

むかない仕事はあえてしないし。

だからお寺なんかご機嫌とりに行かないし。
一切、行かないんだから。

それでも声かけてくれるから、
見積もりするよね。

お坊さんを見てやだなと思ったら、
見積もりしても、
仕事取るつもりの見積もりじゃないから、
断り状だから、高くやっちゃう。

あー、ホントは、