神仏具店は創業何年なんですか？

200年？

1806年創業で初代が文化３年

何代目ですか？

わたしで五代目。

ちなみに、
もう六代目も決まってるんですよね。

まぁ、娘なんだけど、
だけども、どうかな・・・

いい人が現れればいいんだけどね(笑)

西山さんからは、
日頃から面白い話を
色々とお伺いしていますが。

今日一番聞きたいのがですね、

オレらみたいな在家というか、
一般人というか、がいて、

その反対側っていうか、
神社の神主さんとか、
お寺のお坊さんがいて、

西山さんはその間にいるのかな？
っていうね。

仏像彫刻師の家で、
代々引き継いできたんだけど、

ほとんど、私の代になって
既存の物を置いて
仏具店的なものになったんだけど、

私が20歳になるぐらいまでは、
仏像彫刻師の家で
受注生産で受けていました。

それは、頼まれてから、
仏さんを彫って、納める。
という事ですね。

それから、
お神輿のようなものも、
注文を受けてから、
製作して、納めてたわけ。

それが先代まで？

わたしが25歳位までは、
そういう形態だったんだけど、

親にね、

「その形態では
とても持続していかれないから
どうだいオヤジ、
店に仏壇を置いて飾ってったらどうだ」

ということで始めてったんです。

じゃなきゃ、
こういう品物持ってないわけ。

だから本格的に、
こうやって品物を置きだしたのは、
自分の代からなんだよ。

ここ数十年の。

そう、だから昭和49年から、
ここ私が引き継いでやったんだけど、

48年の時に、
女房の実家のお寺の仕事を受けたの。

そしたらそのお寺が古いお寺で、

仏像が24体ぐらい修理と、
お寺の中を塗り替えたり、
キレイにしたりね。

大改装！

そういう仕事があったの。

それが48年の8月に、
千葉の女房の実家へ寄った時に、

女房のお義父さんから、
「おまえんちに仕事行くことに決まったよ。」
って見積もりだしてあったの。

それが役所の仕事の帰りに行ったんだけど、

役所勤めだったんですよね。
継ぐ前は。

そうだよ。
49年の4月15日までいたんだから、
役所に。

で、仕事の帰りに、
千葉の実家へ寄ったら、
「おまえんちに仕事いくことに決まったよ。」って、
その日に50万もらって帰ってきたんだ。

そん時はもう結婚して？

してた。
してなきゃ、だって(笑)

そうですよね。

子供もいたし。

それが、
私が役所をやめるキッカケであり、
このうちの仕事を引き継ぐための・・・

まぁ、第一歩だね。

それがキッカケ。

その仕事がめぐり合わせでキッカケに。

そういうこと。