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07/09/27
4.ドキッー!!!
栗ちゃん
その時期ってのは、

コンサルタントとは、
ちょっと違うけど、

営業マンやって。
山口さん
そんなに強い意識で、
就職したわけじゃないんだけどね。


IMG_2209.jpgsyuusyokusitawakejanainndakedosa.jpg


たまたま、地元の会社で、
どんな仕事をしたらいいかな。
っていうふうな、

どっちかって言ったら、

自分の切実な世界を、
優先してたけどね。(笑)

そのころは。




食品業界なら、
食いっぱぐれないかな。

という非常に単純な動機で、

どうでもいいかな。
って思ってたんだけど、

食品業界の地元の会社に、
入ったんですよ。


営業を始めました。

営業始めたら、
得意先の人たちってのは、
中小企業そのものでしょ。

自分が所属してた会社は、
大きな会社だったんだけど、

その中でね、

また、大きく変化が、
あったんですよ。

自分の腹の中に。


あのね、
ノルマがあったんですよね。
営業マンの。
栗ちゃん
ありますね。
山口さん
毎月、これだけの荷物を、
小売店に、納めなきゃいけない。

納めるったって、


その荷物ってのは、
食材だから、

それを加工して、
そのお店が、たくさん、
お客さんに売らないとね、
溜まっていくでしょ。


溜まったらどうなるか、


腐ったりね

あるいは、
返品みたいになったり、

自分達で、
食事に使ったりとかね。

そんなことになってるわけよ。



でも、ノルマがあるから、

もう、お客さんが、
要らないっていうものも、


押し込まないと



ノルマは達成できないのね。
栗ちゃん
そうですね。
山口さん
ヤだな、ヤだなー思いながら、

直談判するわけですよ。

小売店、経営者の方とね。


うちの会社は、
看板があってね、

その看板を出せば、
ある程度、人は来るって、
脅しをかけるわけですよ。

看板外してもいいのか。

みたいな。



そんなん言わないけど。

でも、そういう圧力を、
かけるわけですよ。


そして、しぶしぶ仕入れる。


「うちの倉庫、みて見ろよ!
おまえんとこの商品で、いっぱいだー。」

とかってね。


「いやー大丈夫ですよ。まだ入りますよ。」

って、横に詰めてね。
栗ちゃん
へぇー。
山口さん
それって、じゃあ、
次の月には、必ず、

請求書いくでしょ。


IMG_2215.jpgseikyuusyo.jpg


請求きたら、
払わないといけないでしょ。


でも、
そんな売れてないのに、




払えなくなる。


そうすると、
資金繰りおかしくなって、

自分達の得意先とかの中に、
赤字でお金回らなくて、

夜逃げするとかね。
栗ちゃん
自分が、
売りすぎちゃったから、

払いも手伝ちゃって。
山口さん
そう。

で、倒産だよ。
栗ちゃん
下を泣かすっていう。

そういうことですよね?
山口さん
そう。

「引き上げてしまうぞー!」

とかね、

「看板、外す。」とかね。



あるいは、

お金を、
貸し付けてる部分もあるから。


そんなの引き上げられたら、

終わりじゃない。
栗ちゃん
そんなのを見ちゃって。
山口さん
たまたま、
自分とお客さんには、
それはあんまりなかったんだけど、

みると、無理心中に近いような、

そんな得意先もあったわけですよ。


そん時に、

もう、






ドキッー!!!





っとして、

聞いた時にね。



そうか!と。


自分が小ちゃい時に、

まわり近所の、
おじさんやおばさん達が、


夜逃げしたりとか、

心中したりとか、

閉店とか、

倒産したりとかは、



こういうことが働いてるからか。
と思ったわけよ。


自分達が、
被害者だと思ってたのが、


加害者だった。


っていうことに、
すごいショックを受けて、


この仕事って、

もう、絶対に一生やれん!

と思った。

それがもう、
大きなショックで、



何をしてたんだろう。

っと逆に思った。


そういう夜逃げを、
つくってる仕事しっちゃってる。
栗ちゃん
ちょっと片棒ぐらいは、
山口さん
片棒、担いじゃった。
栗ちゃん
はーそうなんだー。

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