そう。

その美しさっていうのは、
たぶん語弊が、あるのかもしれないけど、
うわべを、キレイに取り繕っている、
美しさっていう意味じゃなくて、

その人が、その人らしくいることだよね。


これは、
抽象的なお話になっちゃうけど、

その人が、その人らしくいる。
ってことは、


その人が、自分のことを肯定している。
ってことなのね。

肯定できるってことは、
自尊心があるってこと。

自尊心を、持ってる人間っていうのは、
美しいんですよ。

自尊心を持ってる人間は、
他者が持ってる自尊心を、
損なうことはしないから、

その人も、同じように、
尊重して、扱うことができるから、


そういう意味でも、美しい。

その人間が、
美しくなっていくとか、
幸せになって行く過程とか、

昔から興味あったの？

そもそも、
人間が好きになったっていうのは、



すごい、小っちゃい時は、
社会からの、疎外感しかなかったわけ。

ウソつき時代？

そう！ウソつき時代！


そう。

幼少の頃、
ウソつきっ子だから、

そのウソをつくっていうのは、
社会との関わり方を、
模索してたんだね。

きっとね。

常に、溶け込めないっていう、
受け入れてもらえないっていう、
拒絶感を、感じながら、

生きてた時代があって、


その拒絶感は、

「変わってる子だね！」とかさ、

「変態！！」とかさ、

変態！？(笑)

「変人！」とかさ、(笑)

っていう単語で、
表されたりとかして、

「何か、浮いてる。」とかさ、



そういう評価の中で、
その評価を、喜べる自分もいれば、
悲しむ、自分もいるわけよ。


その悲しむ自分の方は、
拒絶感を感じてるわけね。

社会から私は、拒絶されている。
っていう拒絶。


喜んでいる自分は、
アタシの価値を、
変っ！っていうことで、

認めてもらえた。っていう、



相反するものが、
常に、同居しているような状態。

それ、結構、わかるな。

そうでしょ！

変人仲間として。

変態仲間としてもね！！(笑)

そう。

相反するものが、
混在としてあってる状態、
っていうのは、

誰でも受けて育ってきてる。
と思うんだけど、


その中で、
私の場合は、社会の拒絶感と、

自分を、認めてもらうのは、
ここしかないんだ。

変なことするしかない。

みたいな。

部分の何だろうね？あれは？
自分のプライドなのかな？

誇りの場所っていうかね。


それが、バランス悪く同居していた状態の、
時代があったのね。

だけど、そうすると、



社会ってなんだ？とか、

常識ってなんだ？

普通ってどういうこと？とか、



ものすごい、
考えるようになっちゃったわけよ。


「普通にしてなさい！」って言われて。

あー！
変わったことばっかりするから？

そう。

普通って何よ？
普通ってどんなこと？


女の子だったら、
赤いスカートはくのが普通ね。

男の子だったら、
野球帽、かぶってれば男の子なの。
っていう。

でも、女の子だって、
野球帽かぶりたい子いるよね。

男の子だって、
赤いスカートを、
はきたい子いるかもしれないね。



じゃあ、普通ってなんなの？

っていうのを、ものすごく、
反発してたというか、
模索してたというか、

わけのわからないものとして、
扱いかねてた、時代があるのね。


そうすると、普通っていうよりは、
その人、一人ひとりの、

よさだとか、悪さだとか、
強さだとか、弱さとか、


「みんな、違うじゃん！」

という、そういうことで、

人間に、すごく興味を持ってきた。





そういう、子供時代を経ながら、



ちょうど私の母親が、
私が9歳の時に、

骨肉種で、入院したんだけれど、



15歳の時に、死んでるんですよ。