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06/12/25
12.何だ、その旅?
神田京子プロフィール

ブログ「京子喫茶室」

京子ちゃん
それまで結構自分で自分を防御してたんです。

目立たなきゃいけないから、
人より勉強しようとしてたとか、
大学行ったら(日芸入ったら)、
みんなあの~、変態の集まりだから
私も変態にならなきゃとかね。
栗ちゃん
うんうんうん。
京子ちゃん
それまでは自分を表から
カバーしようカバーしようと
してんだけど、いや、ちょっと待てと。

私の中には今までにない、
あの~表面では見えない
こう作り上げてきた気持ちとか、心とか、
感動する気持ちとか、その、何ていうか、
そういうものがちゃんとあったわ~みたいな。

で、ダメな自分も、振られた自分も、
全部認めることができたんですよ。
栗ちゃん
うんうんうん。

京子ちゃん
こんな自分は自分じゃないって
全部否定してたのが、
例えば、ブサイクだった自分も
認めることができるようになった。

あの…あっ、それも私の一部です…みたいな。
栗ちゃん
これも私よって…
京子ちゃん
これも私ですって。
全部認めることができて、そしたら、
あぁ、私何でもできるなと思ったんです、
旅をしてる最中に。

それで最終的に、結局なんやかんや言って、
九州、あ、あのーーっ…
南へ南へ行ったって言うけど、
九州で、福岡で、彼がライブする日程は
覚えてたのね。(笑)

それに合わせて、
結局そのライブ行っちゃった。
でもそのライブを観たときに、そうそう
別れてから3ヶ月か4ヶ月経ってたころ…。

彼は、東京からこんな離れて、
九州のライブハウスで、九州の女の子に
こんなキャーキャー言われてるんだ、
この人は、ちゃんと自分の世界を作っちゃってる。

あぁ、もう私がどうのこうのって、
縛ってる場合じゃないって思って…、
で、ふっきれて…。
そこから、よし、私も好きなことして
自分の世界つくろう!

そうだ。私やりたいことがあったんだ!
って思って…。
東京戻ろう!って思いました。
栗ちゃん
はいはいはい。
京子ちゃん
4月のちょうど真ん中辺で、あの~
始業式が始まるちょっと前ぐらいかな?
そん時にまぁ、その帰る途中に
電車の中でね(もちろん鈍行)、
浮浪者がねぇ隣に座って、そのおじさんからも、
いろいろまた学ぶわけですね。

そのおじさんはずっと
スティックバーをずっと、いや、スナックバーね…
栗ちゃん
ほいほい。(笑)
京子ちゃん
ああぁ、12本入ったスナックバー、
ずーっと食べてた。(笑)
サクサク食べて、1本ぐらいくれよ ってぐらい(笑)
ずーっと食べてて、
ほんで私、ずーっと安吾の『堕落論』
読んでたんですよ。

『堕落論』読んでて、
「お前、ソレ面白いだろ?」って言われて、
「あぁ、おもしろいですね、自分みたいです」
ってな話したら、
「ソレお前の年代じゃねえと面白くねえんだよ。
今おじさんが読んだって全然面白くないよ」って。
栗ちゃん
へええぇぇぇーーーっ。
京子ちゃん
「その時期、その時期のを読め」って。
「いいんだよそれで」って言われて~
またそれも、結構熱くてね。
栗ちゃん
何だ、その旅?
スゲエよ~



京子ちゃん
自分にとってはそういう時期だったんだな~って。
栗ちゃん
いやいや、そう…、ふんふんふん…わかる。



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