戦争でバーンって脳天突き破られて
ガイコツが弾けている脇では
一家団欒でニコニコ笑って喋ってますと。

でもそのバックには、やっぱり暗黒な過去の
何かもうブニブニしたものとかっていうのが、
何ていうの？こう迫ってきて…
お前ら現代文明やりがって、この野郎みたいな。

その様子を演じたいくらいですけど。（笑）

（この辺りの京子ちゃんは、岡本太郎の壁画
『明日の神話』について語っています）

っていうのがありながらも、
現実では戦争が起きて火がボウボウ。
炎があちこちで生まれて人が焼けてますみたいな。

それがでも、
一つの時代を抜け出す膿を出すための、
ホントは当時の人にこんなこと聞かれたら
怒られちゃうかもしれないけども、
要は、新しい時代に入るための膿を落とす一つの
やっぱり、まぁ、しょうがなくあったもの、
みたいなふうに私は思ってるんですよね、
この絵を見たときに。

だから、あの何か微笑んでいるように
見えますでしょ？
ガイコツかなんかがね。
勝手なんですよ。
「あぁ、私、一時代を終わって死んで
私はサヨナラ、それだけのことだよ」と、
私は、真ん中で破壊されてる
ガイコツに対してそう思ってます。

でも、確実に動いている世界観が周りにあって…
「明日は希望があるから」
っていうような笑顔じゃないと思いますね。
そんな単純なものじゃない。

っていう意味で、すごいこの絵が好きなんですよ。
船がアーレーってね、飛んでいってたり
灰色の雪が降っている…残酷だけど笑える…。
そんなイメージ。

そうですね、何か岡本太郎とかがやると
全然アリなんだなって思う。
これを自分に当てはめようってすると、
さっきのだったら
「私はこの枠だから」とかっていうふうに
考えちゃった時期がちょっとあったわけですよね。

そうですね、もともとは
優等生でしたからね。（笑）
岐阜で優等生。
先生の枠にハメながら生きてましたから。

すごい優等生だったんですよ。
友達の方が、敬遠するくらい。
「あの子、先生の前ですごく顔いいよね」
って、言うくらいだったの。

っていうのはねぇ…
親を喜ばせるのが全てだと思ってたんです。
だから、自分の成績を良くするのは
親のためだった。
何か、親が喜んでくれたら私も嬉しいみたいな。

だから、友達とかから、嫌われる、
そりゃ～嫌う人もいますよね。
そういうちょっとワルから見れば
「何だ、アイツ優等生ぶって」みたいな。

しかも、私……
男の子と全然喋んなかったんですよ。
自分が付き合ってる人がいて、
その人以外と喋ると、それはもう
ものすごく失礼なことだと思って。
考え方が、すごい単純でしかも…

真面目といえば、真面目だけど、
固いといえば、固い。

固いし、まっすぐ、融通きかないし…
みたいな。
中1から高2まで付き合った人がいたんですけど、
その間、他の男子と喋んなかったんです。
だから「本田尚子（本名）」っていうと、
お固い人っていうイメージがある。

あんまり喋んないと美人に見えるじゃないですか。
　　　　　　

ん？

あんまり喋んないとキレイに見えるじゃないですか。

二回言ったよ？（笑）

うん、見える、見える。

コレ、映像ないですけど、
普通にキレイな人なので。

うん…。
いや、でも、普通に考えても、
ちょっと秘めた感じ、不思議少女っていうか、
何かそういうふうに、捉えられてたんですね。
そのころは、ですよ。

かわけんが、ものすごい反応してますけど。（笑）

というくらい、とにかくホントに何か、
世の中のために、
今やっとかなきゃいけないことはやらなきゃね、
みたいな人だったから。
今からそんなこと考えてるんですか？
みたいな事なんですよ。

「何でさぁ、校則破るの？
校則を破りたいっていう欲求に負けてる。
そんなことしたら、これから先、人生ずっと
負け続けるよ、あなた」
みたいな責め方を
してしまうような人だったんです。

へぇーーーーーーっ（驚）